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きもの×価値観の変化

1.三人称の価値観

コロナの発生によって、AI、ブロックチェーン(仮想通貨)、ナノテクノロジー、バイオテクノロジー(生物工学)、IoT 、3Dプリンター、自動運転車(スマートカー)、VR、AR、MRなどによる第四次産業革命はどう進んでいくのか?

それは一人称から三人称への価値観の変化だと思いますがいかがでしょうか。

 

「自分は重症化しないから大丈夫」と、感染防止を怠り一人称で行動する若者が、重症化し易い高齢者に感染を増やす状況がありましたが、そんな行動を許さない価値観が日本全国に広がっていました。

自分が感染したくないからと、感染者でもない人を過度に恐れたり迫害したり排除することも一人称の行動です。

感染しても発症しない人が存在する状況下で感染を100%防ぐ事は不可能です。

コロナを正しく恐れ、三人称で考える事が私たちに求められています。

もっと大きな視点で見れば、先進国が発展途上国から利益をむさぼる経済の仕組みは破綻寸前であり、「自分さえ良ければ良い」という経済競争を繰り返す一人称の価値観は、地球全体で限界を迎えてきています。

真に「誰かの為に」という二人称や、地域・社会の為といった三人称でお役に立てている会社が残る時代になってきています。

ミクロとマクロは必ずつながっています(※フラクタルの原理)ので、三人称が求められている事は間違いないと思います。

2.きもので社会貢献

そんな激動の時代、変化する時代において、消費者は真に価値のあるものにしかお金を使わない、使えなくなってきます。

そんな中でも弊社できものを購入して頂く、スタジオで撮影して頂けるお客様がいらっしゃる。その価値とは「きもの」そして「記念日(アニバーサリー)」という弊社が提供し続けているサービスに、お客様は大きな価値を感じて頂いている証だと思います。

ニュースを見ればマスク姿や感染者数、まだまだ自粛の暗い内容ばかり…。でもそんな時だからこそ、「記念日くらいは華やかにお祝いしてあげたい」こんな時だからこそ「又お出掛けできる日を楽しみにきものを買いたい」そう思っていただけているのではないでしょうか。

その付加価値をもっと最大化する為に、「きもの」が社会のお役に立てる事を考えてみました。

弊社代表 松本も、子どもたちは学校の休校により家にいる時間が多くなったと言っていました。子どもたちは遊びにも行けずストレスが溜まりますが、もっとストレスが溜まっているのは家庭を守る主婦の皆さんだと。普段いない旦那までしっかりと家に帰ってくるのですから(笑)。

そんな主婦の方からお子さんたちをお預かりして、お出掛けする機会を提供する事が出来たら、どんなに喜んで頂けるでしょうか。

きものを着て普段と違う時間を過ごし、非日常を体感して頂く事でストレス発散となり、その体験を通じてきものにより好感を感じてもらえるようになるのではないでしょうか。

一番の課題はお子さんたちをどう預かるかですが、みなさんも是非考えてみて下さい。

ロスコストを減らし、お客様の為に使えるプロフィットコスト(※お客様の為の経費)を最大化しましょう。

3.変化する時代への対応

「きもの」の価値とは「きものを着てお出掛けをする体験や時間」そのものです。

会食を伴う事が多い「きものを楽しむ会」の実施は、今後やり方を変更していきます。

※たちばなの「きものを楽しむ会」とは各店で2ヶ月に一度のペースでお客様と食事会や小旅行、観劇などのツアーを行なう会を開催しており、各店のスタッフ一人ひとりが自由にツアー内容を企画しています。

 

例年各店では30名規模の開催が多くありますが、コロナ状況下では当面の間10人程度の開催に人数を制限しています。

今までと同じ方法をやっていたら、単純に参加者は例年の1/3になってしまいます。お客様に与える付加価値が減る事は私たちの存在意義を減らす事であり、ひいては売上の減少に直結します。

このコロナの時代に自分たちの効率を中心に考える事は「一人称」の考え方であり、お客様とスタッフの安全を守りながら、経営危機にある飲食店を救済するという想いで開催する事が「三人称」の考え方です。今期は同行する社員を当番制にし、より早い計画立案を行っています。

社員さんが一人ひとりのお客様におもてなしをするスタイルから、お客様同士が自発的に楽しめる会に進化することも必要になるかもしれません。

少し飛躍をすれば、食事を伴わずに参加したいと思える会を企画することも大切になってくるでしょう。

今こそ出来る出来ないではない、やるかやらないかです。

4.安心を武器へ

コロナウイルスのような感染症の拡大は今後も又起こりうると考える事で、私たちは準備をする事が出来ます。

雨が降る事を予知して傘を持って出掛ける事と一緒で、次に発生した時に準備が完了している店は、その事を武器に他店との差別化が出来ます。

毎日実施を徹底しているお店のスタッフは「自店はやれる事を全てやっている」と自信溢れるオーラに包まれます。その自信がお客様に伝わり、たちばな・シャレニーは安全そうだとクチコミになって伝わり、多くのお客様の来店につながります。

逆に実施を怠っているお店は共に働く社員さんからも不信感を抱かれ、それがその社員さんの家族へ、そしてお客様へと伝わっていき、お客様が遠のく店舗になってしまいます。

次のピンチの際に自社にとってはチャンスとなるように「安全が武器」と言えるくらいまで安全対策を徹底実施していきます。

5.営業という仕事

今期は更に採用の在り方も見直しています。

理念を伝えていく事に加え、入社前のイメージと実際の仕事の感じ方のズレをより少なくなるように動いています。

呉服営業は啓蒙型ビジネスと表現される事もありますが、まだきものを着た事の無い、きものの素晴らしさを体験した事の無い人にその世界観を伝える事が出来る、誇り高き仕事です。

今の日本では食べる事に困っている人はほとんどいませんので、食べる為だけに仕事をする人生は寂しいと感じる人が多くいます。

きものの世界を知り、着用してお出掛けをする体験をして頂く事で、お客様の人生を豊かにする。

それが私たちの使命であり、その為には顧客接点が大切となり、声掛けや礼状を大切にしているのだという一連のつながりが重要です。

又、今後の社会において女性の活躍がますます重要視されてきますので、妊娠・出産してからもその人のスタイルに応じて働き易い職場環境や仕事スタイルの選択を出来る会社になれるように徐々にですが動いてます。

コロナや第四次産業革命によってもたらされるであろう新生活様式に合う会社に成長するために、みなさん沢山の変化やピンチを楽しんでいきましょう。

10年後、振り返ってみたら「あの時、コロナによって会社が大きく成長したよね」と言えますように。

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