1.徹底するとは
『徹底する』
言葉にすると簡単ですが、なかなかできない。
てっ‐てい【徹底】 の解説
[名](スル)《底までつらぬき通ることの意》
1 中途半端でなく一貫していること。「―した利己主義者」
2 すみずみまで行き届くこと。「会の趣旨を―させる」「命令が―しない」
(goo辞書より)
多くの企業や店が、創業後一年ももたずに倒産したり、廃業に追い込まれます。
経済産業省のHPに掲載されている「中小企業白書」のデータ(引用元:http://www.chusho.meti.go.jp/pamflet/hakusyo/h18/H18_hakusyo/h18/html/i1220000.html)によると、新たに設立された会社や個人事業が1年後に残っている生存率は約72%、3年で約52%、5年で約41%、10年後の生存率は約26%となっています。
そして日本の企業の四分の三は赤字だと言われていますが、そのほとんどは、『徹底』していないところがあったからだと、弊社会長 松本秀幸 著書【天職発想で顧客づくりが見える】で伝えています。
たとえばケーキ屋さんであれば、ケーキの味は追求しても、宣伝は得意じゃないからと手を抜くとか、「うまいケーキなら、いつか必ずお客さまが気づいてくれる」と言い訳をしてしまうケースです。
「良い物を扱い」、「お客さまを集め」、「買っていただく」のが商売です。どこが欠けても商売はうまくいきません。また、どれかを欠いていたとすれば、それは『徹底』していなかったということです。
さて『徹底する』とは、もっと簡単に言うと、「思いついたことは全部やる」という意味です。「こんなことをしたら出費がかさむ」、「こんなことをしても無駄だ」、「誰もやったことがないからやらない」。そんな言い訳が使えるようでは、まだ『徹底』されていないのです。
2.「チャレンジする」ことの大切さを知る
また、『徹底する』「思いついたことを全部やる」とは、「チャレンジする」ということとも言えます。ひとつの小さなことが成功したからといって、そこに安住していると次はもうありません。チャレンジにチャレンジを重ねることが、会社の成長を促すことになります。
数々の失敗も、チャレンジした結果、失敗とわかり、その原因を調べ、次に生かすことができるのです。
チャレンジをしなければ失敗はありませんでしたが、大きな学びを得て、成長することもできませんでした。
創業期のたちばなは、とにかく『徹底した』と書かれています。つまり、先行投資を行い、既存のマーケットにチャレンジし、失敗から学び、成功を積み重ねていったのです。その結果、第二期で三・一億円だった売上は、第三期で五・三億円、第四期で八・五億円と順調に伸びていきました。その過程で、社員も増えてゆき、第四期には二〇人ほどの規模になったといいます。
3.チャレンジは精神論でなく、仮説と実践の問題
チャレンジしろと言うと、何か精神論のように聞こえます。しかしこれは、自分の心理をコントロールし、成功に導くための方法論なのです。
「チャレンジしよう」と考えると、成功する方法を考えるようになります。そのうえ、広く深く、さまざまな角度から可能性を探ることができるようになります。
一方、「こんなのむずかしくてできない」と考えると、方法を模索したり、工夫することを止めてしまいます。逆に、「なぜ自分はチャレンジしないのか」という理由を必死に考えたりします。
どちらがよい結果を生むでしょうか。
考えるまでもないことです。
つまり、「できる」ための仮説を立てるか、「できない」ための仮説を立てるかの違いです。仮説だから間違っていることもあるでしょう。しかし、「できる」ための仮説なら、どこが間違っていたのだろうと検証し、修正することができます。次に立てる仮説は、「できる」にさらに近づいているでしょう。
しかし、「できない」仮説では、こういった成功への循環すらも生まれません。
4.最後に
如何でしょうか?
「ビジネスの基礎を固めるためには何が必要か?」
自分自身も色々と考えましたし、色々なこともやり、色々な本を読み漁りました。
ロジカルシンキング? 専門知識?MBA? 資格? 人脈?
ただそういったことではないと個人的には考えています。
もっと大事かつ普遍的なことを押さえる必要があります
それは
「当たり前を徹底すること」
当たり前の積み重ね凡事徹底。
まずは「当たり前を徹底する」ことからはじめてみては如何でしょうか?