1.叶えたい未来とは
令和10年(2028年)7月1日、皆さんは何歳になっていますか?
たちばなは会社設立50周年(創業75周年)を迎えます。
半世紀の節目を迎える時たちばなグループはどうなっているか思い描いてみます。
共に働く社員さんや取引先は互いに感謝と敬意を伝えあい信頼関係に裏打ちされた気持ちの良い職場環境で、地域からはたちばな(あかしろき・シャレニー)があって良かったと暖かい賞賛とお喜び高を頂きながら、日々の仕事に達成の喜びや自身の成長を実感し、さらに先の将来にも明るい希望を持ちワクワクする夢を描いている社員さんで溢れている…
そんな景色が浮かんできます。
その時に会社はどうなっているかと言いますと、アフターコロナの社会変化に合わせて、よりお客様に沿った営業活動、より社員さんが幸せになれる働き方、より地域に喜んでいただける貢献活動が増え、店舗数も出店エリアも広がっています。
そんな素敵な未来像がたちばなグループ中期目標の「ありたい姿=目的」です。
その目的を叶えるために以下の中期方針(=目標)があります。
一、働き方改革
一、コンプライアンス遵守
一、デジタル対応
一、路面店型新規出モデルの確立
一、SC店とシャレニーのドミナント強化
一、きものと写真を通じ社会のお役に立つ
一、新規事業 (こちらは別の機会に…)
方針として45期(2022年7月~)から48期の4年間で、呉服店とフォトスタジオ併せて10店舗の出店を目指します。
会長は創業当時から採用を最も大切に、人が財産だと採用を続けてこられました。人を増やすのは簡単ですが、成果を上げられるように教育・育成出来なければ、人件費が増えるばかりです。会長の考えは採用と教育がセットになって初めて機能するわけですが、社員さんが増えなければ、そもそも新規の出店をすることはできません。4年後には16人の新店長と、6人の新部長(課長)が誕生し、社員数は570名を超えています。そんな未来を作るためには社員さんが安心して働けるような職場環境の構築が必須となります。
2.成長の為の土台をしっかりと固める
働き方改革では年間休日を45期(2022年7月~)から106日、46期(2023年7月~)から110日に増やすことと、46期から新規採用者の採用時給与における包括残業時間0体制を構築することが現段階で決定しています。
目的は社員さんが仕事だけではなく、プライベートも含めてより幸せな人生を歩んでいただくためです。この実現の為にはより効率を高めた仕事力が必須です。休日が増えたから、残業が出来ないから、人が足りない…と人を増やせば店の必要売上高は更に高くなり、結果一人ひとりに求められる責任が重くなります。いかにお客様の利便性や満足度を下げずに、お客様には直接影響のない業務を見直していくかが大切です。
他にも様々な施策をすることで結果的に、長く働いていただける社員さんが増えていきます。コンプライアンス遵守では、消費生活センターへの相談件数0を目指してまいります。
一番嬉しいお客様とは、①今回購入して頂き、次回来店時もまた購入頂けるお客様です。次に大切にしたいお客様は②今回未購入でもまた次回来店頂けるお客様です。③今回購入頂いても、次回はもう来店したくないというお客様をなくしていきます。
売上重視の考え方では②よりも③を大切にしがちですが、②を大切にすることでお客様との関係性が長く続き、結果的に長い目で見ればより多くのお喜び高を頂けますし、沢山の紹介や良い口コミを頂けお客様数は圧倒的に増加していきます。
企業の価値が低下してくると、社員数、お客様数共に減少につながります。働き方改革も、コンプライアンス遵守も短期的には売上にブレーキをかける政策に見えますが、長期的には共に働く仲間が増え、お客様が増える結果になり、企業価値が更に高まる結果につながるのだということはご理解いただけると思います。
3.全事業部が新規出店(ゼロイチ)が出来る組織へ
路面店型新規ビジネスモデルとは、たちばな(あかしろき)とシャレニーの中間に位置する業態になるだろうと考えています。
呉服業界において、購入までには至らないけど、レンタルや写真撮りを通じてきものを楽しんで頂く業態がシャレニーであり、関連会社のきもの365です。更に人とは違う個性を求めたり、フォーマルだけではなく日常でカジュアルきものを楽しみたい方にきものを購入して頂き、産地の方に安心してものづくりを継続していただくのがたちばなです。
路面店事業部の新店は、その中間に位置し、シャレニーの業務内容を更に進化させ、フォーマルの販売までを担う店舗です。呉服催事は毎月行うのではなく、年3~4回程度で、他の月はシャレニー業務が中心となりますので、呉服とシャレニーの両方の業務が出来るスタッフが必要となります。フォーマルだけでなく、より詳しく様々なきものが見たい・欲しいというお客様にはたちばなの展示会をご案内します。
運営していく中で、新事業部として屋号を変える店もあるかもしれません。4年間で2店舗の出店を目指します。SC店は強みであるプロの営業育成力を継続・発展させ、達成感・成長実感をより感じられる組織を目指します。
46期(2023年7月~)には全社員が7連休を取れる体制を構築するなど、働き方やコンプライアンスをより大切にしながら、4年間で6店舗の出店を目指します。
新潟県のドミナント強化、そして将来は地元に戻り新店の店長となるという社員さんの夢を叶えるべく、エリア拡大を目指します。
シャレニー単独店は長野以外のエリアでドミナント出店を強化し、最低でもエリア2店舗体制を構築します。各地域での認知度アップ、応援人員体制の強化を図り、4年間で3店舗の出店を目指します。呉服経験の長い油井新部長の元、45期(2022年7月~)は単独店で呉服催事を行います。全店ではありませんが、将来はシャレニー単独店の中から、路面型新店の運営をする店も出てくるかもしれません。
本社は店舗がよりお客様に使える時間が多くできるように、業務の見直し、効率化を進めていきます。マーケティング力を高め振袖客等の集客によって店舗を支援し、販管を見直しデジタルを活用することにより店舗の負担を減らし、お客様相談室をよりお客様に認知頂き、シャレニー用のコールセンターの設立、各店のお困りごと解消の催事支援部設立、46期給与改革、他様々な改革をしていきます。
4.地域社会の一員として
50周年に向けて、地域社会へのお役立ちも大切にしていきます。
SDG‘s、持続可能な社会を目指す中で私たちは、非日常体験を通じ、日本の文化を楽しんでいただく大切な役割を担っています。
地域のイベントには積極的に参加をし、きものや写真を通じて豊かさとよろこびを提供することが、たちばなグループでしか出来ない地域への貢献だと考えます。収益には直接結びつかなくても、そういう活動で沢山の地域の方々に喜んでいただければ、たちばなグループがあって良かった、残したい企業として応援団になる人が増えていきます。
最後に、出店は手段であり目的ではありません。
中期目標の達成無しの出店は、社員さんに更に大きな負担をかけるだけで、社員さんの幸せは実現しませんし、社員さんが増えなければ物理的に新規出店は叶いません。ゼロイチを作り上げ、共に働く仲間が増え、お客様も増え、地域からも更なる信頼を得られる企業になって、50周年のパーティーで更に増えた仲間と共に美酒を酌みかわせる日を楽しみにしています。
45期はその為の基盤構築をしていきたいと思います。