きもの ちょっとマメ知識 |たちばな諏訪店|
2016.02.13
#お知らせ
皆様こんにちは!
寒い冬もよーーーやく終わりを感じさせる今日この頃です。
諏訪湖の氷も溶けはじめました。
さて、今回は呉服屋らしく着物のマメ知識をご紹介。
皆様『身八つ口』という部位をご存じですか?
胸元の『脇に空いている穴』が身八つ口です。
実はこの身八つ口、女性と子供の着物にしか無いんです!
男性の着物姿と比べ、女性の着物って帯の幅が広いですよね。
また、男性が腰部で帯を締めるのに対し女性の場合は胸の位置で帯を締めるため、上腕部がしっかり締められます。
その為、手の動作に制限が出てしまうところを改善したのが『身八つ口』と言われています。
また、体の丸みや厚みから起こる前後のズレをカバーする、という働きもあります。
子供の場合は、帯代わりのヒモを通すための穴であったと言われています。
通気性にも一役買っていそうですよね。
そして、さらに身八つ口には「なるほど!」という役割があるんです。
それは『授乳の為の開口部』。
きものって着るのも脱ぐのも洋服より時間がかかりますよね。
(「いえ、着物の方が早いわよ」という方、相当です!!)
赤ちゃんが欲しがる度に脱いで着て、は本当に大変そうですよね・・・。
身八つ口があることで、帯をほどくこと無く胸元だけずらして授乳が出来るワケです。
なるほど!!
世の男性皆さま、身八つ口は男性の為ではありませんのであしからず。笑
(一説にはその意味合いもあるそうですが!!)
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